忙しい、は言い訳にならない
ゴールデンウィークはあっという間に過ぎ、短期契約のお仕事の終わりに向けて忙しい二週間でした。
引っ越しはさらに延期になり、また1週間の契約更新となったので、来週も働くのであまり変わりのない日々です。
昨日は職場で大きな慰労会(?)兼懇親会があったので参加しました。
インド人も日本人も思いっきりはじけていて面白かったです。
フツーのインドカレー屋さんだったので、カレーはフツーだったのですが、choyelaという鶏肉と玉ねぎとニンニク、ショウガを和えた料理がおいしかったです。
でも昼間に、こんな宴会の前になぜ?って感じで揚げパン(arisa)の配給があり結構胃にくる一日でした。
引っ越し準備で忙しい気もするのですが、学校に行ってない分時間はあるはず。
もっと勉強しないとなー、と思いつつ・・・
最近読んだ本
パリの国連で夢を食う (川内有緒)
パリで飯を食う (川内有緒)
一冊目の「パリの国連で夢を食う」がとても面白かったので、続けて「パリで飯を食う」も読みました。
パリの国連で夢を食う:タイトルそのまんまですが、パリの国連に就職した著者のパリ生活や国連での様子が、飾らない視点で書かれています。
夢を食う、というのは国際協力に携わる人と話をすると出てくる感覚です。
国連での内情が混沌としていてリアルでした(見たことないけど)。
パリで飯を食う:パリに住んでいる人々にインタビューをして、彼らがどうしてここにきて、何を考え、どう生きているのかをつづったドキュメンタリーのような本です。
本の趣味の合わない夫も、これは面白いと言って読んでました。
きみはあかちゃん (川上未映子)
妹がもうすぐ出産、というときに読んだ本です。
勧めようとしたらもう生まれちゃったんですが、このエッセイ自体がとても面白いので産む人も産みおわった人も、産んでない人でも楽しめると思います。
妊婦の心の不安定さや苛立ちや、体の変化に対する驚きや、怒り(?)がそのまま書かれています。
妊婦や、出産直後の女性はもっと自己主張していいと思います。
震災学入門 (金菱清)
熊本地震の後に読んだ本です。これまで一般的にとられてきた防災や復興のやり方に疑問を呈し、そこに住んでいた(住んでいる)人々が納得できるやり方をとろう、という内容でした。
頭では、効率的、合理的な対策講じればいいと分かっていても心がついていかない。
一人ひとりがまったく違う状況や心情なのに、被災者、とひとくくりにした対応をされてしまう。
平等性を確保するために行われたことが、当事者にとって不利益を引き起こしている。
など、もちろんニュースで見聞きしたこともありますが、「津波に襲われた村はみんなで安全なところに移転すればいいのに」とか「放射線がまだ高い地域で農業をするんだろう」という私の安直な考えに大きく響きました。
牛農家の人が売ることができなくなった自分の牛にもちゃんと餌をやりに行った理由には、損得を基準に考えていたことを反省させられました。
重い障害を生きるということ (髙谷清)
重度の障碍者への福祉の状況と歴史、重度障碍者のことをどう考えればよいのかを書いた一般人向けの本です。
コミュニケーションをとることが難しい障碍を持った人に会ったとき、「困惑」します。それは、かわいそうとも違う感情なのですが、自分の中でも整理ができませんでした。
一人ではご飯を食べられない、24時間の介護が必要な人がどう感じているのか。
発達遅延の人が自分の生活(生きていること)をどう感じているのか。
幸せなのか。
単に重い障碍者というだけでなく、これから確実に自分の祖父母、両親、そして自分も同じように何もできない状態になる可能性があります(事故や加齢で)。
動けなくなったら殺してほしい、とか人に迷惑かけるなら死にたい、とかいう人もいます。でも、それが「社会からの無言の圧力」だったら怖い。
本の最後の方にあった言葉が、私の中にあったモヤモヤに少し光をさしてくれました。
止まった時計 (松本麗華)
麻原彰晃死刑囚の三女の手記です。
オームの話や、事件の話よりも、警察や公安やマスコミ、さらに児童相談所や学校の対応の話がとてもひどいと思いました。
著者は事件当時11歳(つまり未成年で、義務教育の途中)なのに学校にも拒否されるわ、国としての保護もしてもらえないわ。どういうことなんでしょうか。
この方に限らず、犯罪者の身内に対して人権を無視した対応がとられているのなら、それは単に犯罪者を増やすだけなのではないかと思いました。
今は、塩野七生のローマは一日にして成らずを文庫で読んでます。
面白いし、勉強にもなるので中高生の時に読めばよかった!
しかし人名地名が覚えにくいです。