ほにやら日記(翻訳のお仕事と通訳訓練)

翻訳したり短歌書いたりギター弾いたりしてます。一人で通訳の訓練をしてます。

辺土(Limbo)に行かなかった本たち

メモしておくのを忘れてすでに忘却の彼方に行ってしまった本も沢山ありますが、

備忘録。

 

福島原発、裁かれないでいいのか (古川元晴)

授業の準備で1月に読んだ本ですが、昨日(2016年2月29日)東電の元役員の強制起訴が行われた事を考えるといいタイミングで読めたと思います。

 

大規模な事故が起きたときの刑事責任に関して、危惧感説と具体的予見可能説を分かりやすく説明してある本です。

川内原発の再稼働をする前にきちんと確認しなければならないことが置き去りにされているんじゃないかと思いました。

衆議院のWebsiteから、国会答弁の議事録(?)↓

原子力発電所の再稼働に求められる安全性等に関する質問主意書

 

 

きょうの猫村さん 8巻 (ほしよりこ)

相変わらず真面目で仕事熱心で昭和なにおいのする猫村さんがかわいい。

鯛の湯豆腐を取るときの奥様との会話で

猫村さん「はい、奥様目玉のことも入れましょうか?」

奥さん「やめてちょうだい気持ち悪いわ」

猫村さん「でもプルっとしたところはコラーゲンっていって、お肌にいいんですって。お肌ツルツルのプルプルになるんですって」

奥さん「じゃ入れてちょうだい!」

猫村さん「じゃ二つとも入れますわね」

奥さん「二つだけ?五個くらいないの!?」

猫村さん「お魚は一匹に二つしか目がないんですの」

 

この冷静な返し!

これがツボにはまって朝から反芻してわ笑ってます。

(オパビニアなら目は5個あるんだけどねー。小さいし、もう滅びちゃったから残念)

 

 

読み解き「般若心教」 (伊藤比呂美)

般若心経は、祖母の家に遊びに行くと一緒に読経させられました。

意味も分からず読んでいただけですが、この本を読んでようやく内容が分かりました。

いや、分かったというのは言い過ぎですね。意味の分かる言葉に翻訳された般若心経を読みました、というべきか。

時間ができたので、この本の中で出ている他の本(日本霊異記とか)も読んでみようかと思います。

 

 

ここからは感想でも何でもありませんが、

お経やマントラは聞いていても、読んでいても気持ちよくなります。

トリップするというか…。

単調な繰り返しをすることで脳内で何か出てるんでしょう(多分)。

最近法事があってお経を読んだのですが、家人から「声の出が違う!」と珍しく褒められました。

仕事じゃなくて、読経で褒められるってどう解釈してよいのか分かりませんがまあいいでしょう。

 

私の理想はカシュガルで聞いたチベット僧の読経、詠唱(chant)です。

あと、福島泰樹さんの朗読する声も好きです。

僧侶の声が好き、というわけではないのですが。

 

ちなみに法事の時のお坊さんは、息継ぎが変なところで入るし、スっと吸っていないため本来読むべき語の5~10%は発声してないのですが、クレームつかないのかな。

 

 

 

 

 

誰かデータベースを消したの?

昨日からhotmailのメールボックスにアクセスできなくなってます。

outlookのアカウントにはアクセスできる)

 

エラーメッセージが変わるので、何か作業をしているのでしょうか?

複数のエラーが出てるんですが、最初に見たのは下記のメッセージ。

誰かデータベース消したの?と思ったのですが、なぜかiPadからはアクセスできる。

X-OWA-Error: Microsoft.Exchange.Data.Storage.DatabaseNotFoundException

 

MSNのホームページのメールアイコンにマウスオーバするとメールの情報(受信箱の最初の3件の件名と送信者)がちゃんと出ている。

 

しかも、iPadならちゃんと開いて、読んだりメール送信できるのです。

 

何をしてる/たんでしょうか。

インフラ系の企業にいたので、つい「誰かがうっかりデータ消して、今復旧中?ソフトのアップデートかけたらこんなことになっちゃって、いま障害対応中?」とか、邪推してしまいます。

 

メールが見えるということはデータベースは消えてないんだろうけど、早く直してほしいです。

 

通訳学校期末テスト終了!

昨日(昨夜)無事最後の期末テストを受け、今期も無事終了しました。

短い半年でした。

 

 

テストと短い講評のあと、クラスメートの有志の人たちと軽くつまみながらいろんなお話をしてきました!

直接話題になったわけではありませんが、授業のトピックに対する準備(ヤマはり)の仕方は結構みんな同じなことがわかりました。

 

授業の感想、勉強の話、仕事やキャリアの話など、時間があればもっと話したかったです。

「動かなきゃならないタイミングじゃなければゆっくり考えればいい」というのは、そのタイミングが来たら躊躇せず進むということでもあるよな、と思いました。

 

 

毎日沢山通訳させてもらった職場は先週いっぱいで退職し、これからどうキャリアを組み立ててゆこうかなぁと考えている身としては、一つ一つの話に気づかされることが多かったです。

新しい土地に引っ越す予定なので、舵を切るにはちょうどいい機会なのかもしれません。

(通訳需要のひくーい地域に行く予定)

 

 

でも引っ越し前に単発の仕事があるので、訓練はしっかり継続します。

 

最近見つけた自習教材

www.youtube.com

 

Tokyo on fire が面白いのです。

 

 

 

全員ウィスパリングの恐怖

今のお仕事は基本逐次ですが、たまにウィスパリングが必要になります。

先日の会議では「複数の人が話し合いをしているので止めないでね」と言われ、「じゃあウィスパリンですね」となりました。

 

それはいいのですが、広い事務所の一角での会議なのでみんな声が小さい。

なに?ウィスパリング会議なのですか、これ?

(むしろ通訳者の声のほうが大きいくらい)

 

同じ部屋の中で他の人が話をしていたり、携帯電話が鳴っていたり、途中から空調が回り出して「ごーーーー」という音が加わりさらに難易度は上がる。

・・・・元の声も1-2割しか聞こえないし、ウィスパリングの訳出を始めると元の声が全く聞こえなくなる。

 

恐ろしい状況です。

 

こんな時は皆さんどうしているのかと思いました。

 

 

もうすぐ期末

来週再来週と通訳学校の期末です。

 

週末は引きこもりになってしまいますが、体を動かさないとむずむずします。

通訳している時は集中しているから何ともありませんが、時間がたって集中力が切れると・・・肩が痛い、とかお腹すいた、とか煩悩(?)が出てきます。

 

最近はずっとプロジェクターで資料を映しながら会議をしているので目が痛いです。

これは盲点。お客さんが内輪の話をし出したすきにツボ(清明)を押しています。

 

 

期末の準備は仕事の準備と同じで、

関連書籍を読む(日本語メイン)、

ネットで調べる(日英)、

音声があれば通訳の練習をする、

なければ文字情報を自分で読み上げて練習する。

 

最後の段階まで満足できるくらい準備できればいいのですが、なかなかそういう訳にもいきません。

ま、自信が大事なので、「よし、ここまでやったから、あとは最善を尽くすのみ」と思えれば良しとします。

他の方はどんな風にやっているのか興味がありますが、聞いてもなかなか教えてくれないんだよね。

何かノウハウがあって、企業秘密にしているんでしょうか。気になります。

 

それよりも喉が本調子でないので、早く治したいなぁ。

 

 

どうでしょ、これ

仕事場の中で遠くからこんな話声が聞こえてきました。

「唾をつける、ってどう説明すればいいんかな。あはは」

他の方が対応していた通訳入りの会議でした。

 

英訳している声は(周りがうるさくて)聞こえなかったのですが、

唾をつける・・・

前後関係がわからないので話の流れを特定できないのですが、

通訳で出すならearmarkくらいでしょうか。

 

「唾をつける」自体が曖昧な意味合いを持つので、文脈に合わせてゆく必要があるな、と思いました。

(ビジネスプロセスの話だったので、製品を具体的に予約する、仮予約をする、単に目星をつける、等)

 

 

 

もう一つ、TIME(2015年1月25日号)のデビッド・ボウイの追悼記事を読んでいて興味を引いた語彙。

because we were on the same wavelength (気が合ったから、波長が合ったから)

 

これは、英語から来たのか日本語から英語になったのか、それぞれの国で偶然同じような言い回しができたのか不思議に思い検索しました。

 

crd.ndl.go.jp

 

この記事の中では、

○明確な語源については結局、不明であるが、
上記の調査から
 ・"on the same wavelength"を訳した言い方として使われ始めたのではないか、
 ・ 70年代(後半?)くらいから、一般的に定着したのではないか、
と推測できるかもしれない。”

とありますが、私はどちらかと言えば「ラジオの波長」を合わせる行為に見立てて、ラジオの普及とともにそれぞれの国で同じような言い回しができたのではないかと思います。

 

さて、真実はどうなんでしょうか?

 

 

事の顛末

前の週に痛かった喉は、三連休全く話をしなくても治らず、火曜に病院に行ってきました。

鼻から何かを突っ込まれて「ポリープはないよ、よかったね。話をしなければならない仕事なら強めの薬を出して早く治そうねー。しゃべっちゃだめだよ」と言われ、抗生物質、消炎のお薬を処方されました。

それから声が出るまで5日間!!!

 

恐ろしい、フリーで通訳してたらとんでもないことになってました。

 

一週間平日は幸い優しい上司と、バイリンガルメンバーの方に甘えて翻訳をしておりました。

 

 

狭い部屋で、結構咳する人もいたし、乾燥してるし、エアコンの修理が入って埃っぽかったのも影響していたのかもしれません。

 

 

 

気を付けているつもりでもこんな目に合うこともある、と身に沁みました。

 

 

いまはすっかり治ってまた4~6時間通訳できるようになりました(休憩時間のおしゃべりも含めると多分7時間くらい話してる)。

 

しばらく口答えをしなかったから言い負かされずに喜んでいた家人はちょっとがっかりしているかも。