ほにやら日記(翻訳のお仕事と通訳訓練)

翻訳したり短歌書いたりギター弾いたりしてます。一人で通訳の訓練をしてます。

私の・読んだ(読んでる)・本

備忘録を兼ねて読んだ本の感想をブログに残そうと思っていたのに「変化朝顔図鑑」みたいな本は含めようかどうしようかなー、と思ってるうちに書き忘れた本が増えてきました。

 

最近読んで面白かった本の一部

 

 

ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語 (スティーブン・ジェイ・グールド 著、渡辺政隆 訳)

 先週土曜の国立科学博物館の講演を聞きに行くために、木曜から読み始めて、300ページくらいしか読めなかった。古生物をめぐる発見がどのようになされたのかをまとめてあり、非常に役に立つ本です。でも情報が古くなってしまっている。テクノロジーの進化って早いんですね、と思いながら講演を聞きました。

正直最初はこの原文の透ける訳が非常に気になって読み進めるのが苦しかったのですが、波に乗ってしまえば大丈夫。

 

 

戦争のリアル Disputationes PAX JAPONICA (押井守岡部いさく

映画監督押井守と軍事評論家岡部いさくの対談です。

ふと読んでみましたが、これはちょっと歯が立たない内容でした。じっくり腰を据えないと読むのがきつい。図書館で借りたので返却期限に追われて、真ん中を飛ばして最初と最後それぞれ三分の一づつ読みました。

基本的にこの二人の共通して持っている知識を私はほとんど持ってないので話についてゆけない。でも、脚注がかなり親切なので時間さえあれば読めるし、興味深い内容でした。脚注なしには読めないともいえる。

 

これ通訳でやれって言われたら最初の10秒でごめんなさいって言います。

 

 

江田島海軍兵学校 (徳川宗英)

終戦の年の4月に入学した77期生の方が書いた本です。

この本が一番伝えたかったのは海軍兵学校は結構いいところで良い教育をしていた、と言うことなんでしょう。

ただ、読んでいてこうも情報が入ってくる人とそうでない人に差があったのか、とか、一般人と知識階級(と言うかお金のあった人)の間に差があったら戦争を止めるのは難しいんだろうな、と思いました。

混沌としていたんでしょうね。

以前はずっと避けていた戦争関連の本を読むようになったのは、一体当時どういう状況だったのか知りたいからです。もちろん本で読んでも話を聞いても、すべて情報発信者のバイアスを通した内容になるわけですが、たくさんインプットすることで少しでもその雰囲気や空気を感じ(そして考え)てみたいです。

こんな時期ですから。

 

 

トマ・ピケティの新・資本論 (トマ・ピケティ 著、村井章子 訳)

フランスの新聞で連載していた記事をまとめた本です。数ページで完結するコラムをあつめており、当時話題になっていた事にいろいろいちゃもんをつけていて面白いです。

批判する文化のある国らしい、コラム集です。 

 

 

読んでいる本

 

小僧の神様・城の崎にて (志賀直哉

 「佐々木の場合」が遠藤周作の「私が・棄てた・女」と似てるのに決定的に違うのは、どういうところか考えてます。

文がきれいで、読んでいて心地よい。

 

 

ピケティの「21世紀の資本」(長濱利広 ←広は旧漢字)

分厚い本を読むのはちょっと時間がないので、さわりだけでも、と思い読み始めました。