ほにやら日記(翻訳のお仕事と通訳訓練)

翻訳したり短歌書いたりギター弾いたりしてます。一人で通訳の訓練をしてます。

独善読書

大田区図書館フル活用!


区内にある本なら取り寄せられるから
思いついては検索して予約。


平日は仕事から帰ってくる時間では閉館してるから
土曜にがさっと借りて、通勤電車などで読んでます。


最近、勢いに任せて読んだ本の中で
面白かった物、気になった本




犬心 (伊藤比呂美
読む人によって、読むタイミングによっていろんな感じ方をしそうな本ですが
今回は"看取る"ことについて、考えさせられました。
この本に出てくる犬は幸せだと思う
老いを否定されず、ずっと家族にみられながら犬生を終えてゆくことは
私の理想の死です。


で、全然関係ないように見えて
読んだ後に、いろいろ繋がって見えたのが



医療幻想 (久坂部 羊)
好き嫌いのわかれる本だと思いますが
日本で病院に行く機会の多くが「検診」だなぁ、と思いました。



ユダヤ人の教養 (大澤武男)
アンネの日記とか、アインシュタインとかファインマンくらいしかしらなかったのですが
ユダヤ人をめぐる不条理な状況と言うのは
根が深い。不遇な立場に置かれたから、そこで持てる能力を最大限活かしてきたのに
優れた才能に対して嫉妬され、差別される。。。
複雑な問題です。



山とそば (ほしよりこ
松本や上高地に行きたくなったぁ。
猫村さんもいいけど、こういうエッセイ漫画も面白いです。



美しい星 (三島由紀夫
ほとんど宇宙人同士の会話なのに
これでもかってくらい人間臭いところがおかしくておかしくて
変な本でした。



岸本佐知子さんのエッセイ 数冊
キレキレのエッセイで面白いです。
どこまでが現実で、どこまでが妄想で、どこからが創作か分からないけど、
どれを読んでも面白い、という点で
丸谷才一さんとならんで好きな随筆家。



通訳関連
東京裁判の通訳
東京裁判の話ではなく、そこで働いた通訳についての本です。
当時の日本語と訳も一部出ているのですが
日本語が非常に難しく、こんな短期間で随分言葉も変わるんだと思いました。



私も英語が話せなかった(村松増美)
どこまでも明るく積極的に英語を吸収される人だ、と思いながら読んでましたが
今調べたら3月3日に亡くなっておられました。
残念です。



英語通訳の道 
大学の通訳コース1年生の教科書みたいで
分かりやすかったです。

とりあえず、ここまで