ほにやら日記(翻訳のお仕事と通訳訓練)

翻訳したり短歌書いたりギター弾いたりしてます。一人で通訳の訓練をしてます。

どうでしょ、これ

仕事場の中で遠くからこんな話声が聞こえてきました。

「唾をつける、ってどう説明すればいいんかな。あはは」

他の方が対応していた通訳入りの会議でした。

 

英訳している声は(周りがうるさくて)聞こえなかったのですが、

唾をつける・・・

前後関係がわからないので話の流れを特定できないのですが、

通訳で出すならearmarkくらいでしょうか。

 

「唾をつける」自体が曖昧な意味合いを持つので、文脈に合わせてゆく必要があるな、と思いました。

(ビジネスプロセスの話だったので、製品を具体的に予約する、仮予約をする、単に目星をつける、等)

 

 

 

もう一つ、TIME(2015年1月25日号)のデビッド・ボウイの追悼記事を読んでいて興味を引いた語彙。

because we were on the same wavelength (気が合ったから、波長が合ったから)

 

これは、英語から来たのか日本語から英語になったのか、それぞれの国で偶然同じような言い回しができたのか不思議に思い検索しました。

 

crd.ndl.go.jp

 

この記事の中では、

○明確な語源については結局、不明であるが、
上記の調査から
 ・"on the same wavelength"を訳した言い方として使われ始めたのではないか、
 ・ 70年代(後半?)くらいから、一般的に定着したのではないか、
と推測できるかもしれない。”

とありますが、私はどちらかと言えば「ラジオの波長」を合わせる行為に見立てて、ラジオの普及とともにそれぞれの国で同じような言い回しができたのではないかと思います。

 

さて、真実はどうなんでしょうか?