ほにやら日記(翻訳のお仕事と通訳訓練)

翻訳したり短歌書いたりギター弾いたりしてます。一人で通訳の訓練をしてます。

読書備忘録とひとりでできるもん

通訳の勉強(訓練)をしていると、録音した自分の声を聞くことが多いです。
パフォーマンスによっても印象がかなり違うのですが、調子が悪い時の声は思ったよりもそもそしてるなーとか、暗いなーと思います。
他人に声を聞かせる仕事をするなら、やっぱり気になります。


<読書備忘録>
8割の人は自分の声が嫌い 心に届く声、伝わる声 (角川SSC新書) 山崎 広子


タイトルに惹かれて読んでみました。
声がどのように内面に呼応しているかから、実践で使える簡単なヒントまでさらりと網羅してます。
背が高い人は声が低い、背が低い人は声が高い傾向がある(声帯の構造上)、とか
木と紙の(家の)文化の日本では平均的に声が甲高い(体格的な理由もあるけど)、とか
非常に興味深い内容でした。

声について最近感じたのは、TVで10代(ETVのRの法則)の人が話しているのを聞いて
ワザと発音を舌足らずにしている人がいるんだ、ということ。
なんだろ、可愛さやエキセントリックさをねらっているのか
そういう発音が流行っている(?かっこいい)と思っているのか、不思議です。
後、話している時舌の位置が前の方だな、と思いました。
(話している間にあいてる口から舌が見えると言うか)

この本を通していろいろ声について考えています。



話せる!英語シャドーイング 門田修平 他


シャドイングは割とどこの通訳学校でも取り入れられている訓練の一つだと思います。
自分で練習する際は、まず適切な教材を選ばなければいけません。
ニュースでもいいし、ラジオ番組でもいいのですが、早すぎたり聞きにくいものより、割と簡単なものを丁寧にやるのも大事だと思います(特に私のように発音や流れが悪い人にとっては)。
ということで、教材として使えるのではないかと思い借りてきました。

かなり簡単なものから少しずつステップアップできます。
読み上げ音声から、インタビュー音声まで様々な場面や訛り、話し方の人の声が入っています。
一つ一つは短いので、丁寧に、確実に勉強するのによいと思いました。
コラムのように入っている説明も具体的で分かりやすいです。



一人で訓練をする、と言うのは自分で教材を見つけ、自分にフィードバックをしなければならない。
これが難しいです。
通訳学校の学費は正直高いです。
でも講師からもらえるフィードバック、宿題や、次の授業までに(復習と予習を)やらなければ、と言うプレッシャーはお金を払うだけの価値があると思います。