ほにやら日記(翻訳のお仕事と通訳訓練)

翻訳したり短歌書いたりギター弾いたりしてます。一人で通訳の訓練をしてます。

できること、できるだけやらなければならないこと

今回のイスラム国関連の事件で、あらためて通訳の仕事とは何か、と言うことを考えました。



現在も拘束されている後藤さんのお母さんの記者会見の通訳(高松さん)は、司会の方が最初に「急に依頼して来てもらった」と言っていました。

ほとんど準備ができない中で、相当大きなプレッシャー下で何を優先すべきか、判断を求められる現場は他にもたくさんあるんだろうと思います。程度の差こそあれ。
私の通っている通訳学校では、話者の話していないことは言ってはいけない、でも意図をくみ取り、同じことをできるだけ分かりやすく編集して内容を伝えることが大切、と言われています。
当たり前のことだけれど難しい。
記者会見での質疑応答の内容を、日本語で誰かに伝えようとしてもかなり難しいです。


ただ、話者である当事者がかなり混乱している状況で、何とかいい方向に向かわせる努力は惜しんではいけない、と思いました。



自分の場所で、できることがあるなら、最大限努力するのは職業にかかわらず心がけてゆきたいです。(最近たるんでいる自分への戒めとして)


事件への対応を行いながらも、NHK日曜討論に出演されていた安倍総理にも驚きました。
それぞれの人が最善を尽くしているんだと思います。
少しでも良い方向にすすむようにと願うばかりです。




余談ですが、安倍総理は「資する」という言い回しが多いですね。