ほにやら日記(翻訳のお仕事と通訳訓練)

翻訳したり短歌書いたりギター弾いたりしてます。一人で通訳の訓練をしてます。

担当者、の英訳

初めて社内通訳した時やたらと出てきて混乱したのが「担当者」という言葉。

業務の説明だったので、ひたすらXX担当者が○○して、それをYY担当者が受け取ったら、担当者が次の担当者に…と続いたのでした。

(その時は確かstaffとかoperatorとかにした気がしますが、不確か)

 

そのプロジェクトでは結局PIC(person-in-charge)を名詞として使ってました。

インド人エンジニアの中には、会話中いきなり「pic will call(ピックウィルコール」って言う人もいて、最初聞いた時は念のため「PICのことだよね?」と確認してしまいました(カジュアルな打ち合わせだったので)。

 

 

そんなことを思い出したのは先日Skymarkに乗った時のことでした。

ボーディングブリッジから飛行機入り口に向かって左手に機材が置いてありますよね。そこに、乗務員同士の覚書らしきラミネートされた紙があり、こう書いてありました。

 

「旅客インチャージ」

 

おおお、これはまた。

何かを担当する(非常口付近に座る?)客用の何かなのか?旅客担当乗務員向けなのか?

担当旅客/旅客担当の方が字数が少ないと思うのですが、わざわざインチャージとしている理由は何なのか?

 

質問すればよかった、と今更後悔しています。

 

ドイツの生活の質(QOL)の高さ

なぜか人生三度目のドイツに行ってきました。

3度訪れた国はインドとアメリカしかなかったのに…。

 

今回はロンドンからストゥットガルトに飛び、友人の住むハイデルベルクに電車で移動しました。

 

写真は、ハイデルベルクのすぐそばの小さな町ラーデンブルク。

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どちらも、第二次世界大戦中の爆撃を免れた街です。

 

こちらはハイデルベルクの古物屋の向かいの家。

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 古物屋さんが本を置いてます。

本の山の一番上に「クラバート」という童話を見つけました。

日本でも翻訳されている本ですが、旅に出てその原著を見つけるとちょっとうれしくなります。

ドイツ語を読むことができれば買って帰ったのですが。。。

 

ドイツでは友人の家に寄宿しました。

在ドイツ歴の長い日本人なのですが、いろいろ話しをした結果

やっぱりドイツって生活の質は高い!。

窓は二重サッシだし、床暖もセントラルヒーティングも付いている。

地の物・季節の物を食べ、日曜日はお店も休みで(月曜も休むところもある)、国民性も勤勉。

嫌なこともあるけど、ヨーロッパで生活するならドイツはいいよ~、と言ってました。

 

そして、それを実感した5日間なのでした。

 

 

 

最後に、ビジネス・ホリデー問わず旅行される方に役に立つかも、という情報です。

 

両替

行きは羽田空港からロンドン(ヒースロー)に飛んだのですが、羽田空港で円→ポンドで少額両替をしました。

私がレートを見たのは、①京急から空港に上がったところ(トラベレックス)、②チェックインカウンターのあるフロア(みずほ。SMBCもありましたがレートを確認せず)、③出国手続き後(SBJ)。

レートは③>②>①で、出国したからの方が断然よい両替率でした(通貨、日によって異なるとは思いますが)。正直逆だと思ってたので驚きました。

 

 羽空

羽田空港ではお湯が出るサービスを開始していました。

中国の駅のように自由にお湯を汲めるようになっていて感動しました。

乳児連れの方など、便利ですよね。

(マイボトルにお茶を入れてはだめでしょうかね?)

 ソファーなども増設して前回使った時より良くなっていました。

 

ロンドンでの交通手段

バスや地下鉄を使うことも多いかと思います。

ロンドンでヒースローに着いたら、オイスターカードを購入するとそのあとの移動が大変楽です。(友達に教えてもらった)

スイカのようにチャージして使えるカードで、デポジット5ポンドかかりますが帰国時に駅の券売機で払い戻しできます。

tfl.gov.uk

バスはGoogle mapで行き方を検索すればあとは簡単。番号と行き先を見て乗るだけです(先払い制)。次の停車場名の電光表示がついてます。

自転車レンタルも使おうかと思ったのですが、歩くかバス、の方が私は楽しかったです。

 

 

現金引き出し

これは、私のカードの問題かもしれませんが、ドイツでSMBCとMUFJのIC付きカードで現金を引き出せませんでした(キャッシング)。

カード払いは問題なくできたのですが、ドイツ銀行コメルツ銀行ATM、どちらもエラーメッセージが出てしまいました。

 

 

もう知ってるよー、っていう方もいらっしゃるかもしれませんが

誰かの参考になれば幸いです。

小旅行(イギリス、ドイツ)

ながらく何も記事を書いていなかったのですが、旅支度や仕事探してばたばたしてました。

今日鹿児島から羽田に移動し、明日の朝の便でイギリスに行ってきます。

 

3日ロンドンに滞在してからドイツに飛んで、ハイデルベルグとヴァインハイムに行きます。

 

途中また写真を上げようと思います!

 

猫の駅長 鹿児島編

霧島市嘉例川駅は、築110年の木造駅舎と猫の駅長で(一部の人たちの間で)有名です。

駅なのに見学してる人の半分以上が車で来ている、という矛盾したところではありますが。

駅長さんはぐっすり仕事してました。

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高校生祭り(読書備忘録)

特に意図したわけでもないのに、最近読んだ本の主人公が高校生ばかりでした。

桐島、部活やめるってよ、以外は舞台も高校じゃないし、全く毛色の違う本でした。

 

阿修羅ガール (舞城王太郎)

舞城さんの文章って、不思議。勢いに任せて書いているように見えてしっかりとバランスが取れている。「阿修羅ガールは」高校生が思ったまま書いたような文章なのに、そこに破綻はなく、ぐんぐん加速するように引っ張られてゆきます。

このドライブ感のために読んじゃうんだよな。

作品によっては文章に酔ってしまうことも。

 

 

桐島、部活やめるってよ (朝井リョウ)

なんだか既視感のある訛りだと思ったら、著者は岐阜出身でした。

青い!甘酸っぱい!くすぐったい!

でも個々の登場人物の気持ちを辿ってゆくことで 、集合的な「高校生」というイメージから離れて、それぞれの人物の心の動きを感じられました。

 

 

 ジニのパズル (崔 実/チェ・シル)

 これは、主人公の高校時代の描写が多いだけで、「高校生」ということに焦点を置いた作品ではありません。

でも、15-18歳という、自我が確立されているのに大人(成人)ではない時期に自分が何者なのか(どの国・文化に属するのか)を問われ/問いながら変わってゆく様子が描かれています。

 ポエムな描写はちょっと入り込めませんでしたが、真ん中のまさに高校での話にはぐっと掴まれました。

 

高校は関係ないけれど、同じくらいの時に読んだ本。

「かわいい」論 (四方田犬彦

本書の中で「かわいい」とは何か、について特に結論は出ていませんが、「かわいい」という概念に対してまずはノックしてみようかな、という研究が興味深かったです。

長く使われてる言葉で、すっかり人口に膾炙していますがこれも文脈と話す人によっていろんな意味に訳される言葉ですよね(言葉のことを考えると、つい通訳・翻訳するときどうしようかと考えてしまう)。

 

最初の理論的な説明はまだ消化しきれていない(理解しきれていない)のですが、実際に大学生にアンケート行った結果についての考察はわかりやすかったです。